【バフェット太郎×中島宏明 特別対談】【第2回】S&P500を核に、何を足す? 5つの資産の役割と弱点

バフェット太郎さんと中島さんの対談サムネ_2回

読了目安:約4分

分散投資では、すべての資産が同時に上がる必要はありません。大切なのは、どの資産がどの局面で役立つかを知ることです。今回の対談では、米国株、新興国株、金(ゴールド)、現金、ビットコインの役割を整理します。

この記事でわかること

  • 分散投資は、資産を同時に上げる方法ではありません
  • 米国株はポートフォリオの核になり得ますが、AI偏重が弱点です
  • 新興国株は、ドル安・資源高の局面で強さを発揮します
  • 金は地政学リスクへの保険、現金は生活防衛資金です
  • ビットコインは、自国通貨や既存金融の外側に置く保険です
目次

本記事の対談者

本記事は、人気投資系YouTuber・バフェット太郎氏と、本メディア監修者・中島宏明による対談形式でお届けします。

バフェット太郎氏のプロフィール画像

バフェット太郎

INVESTMENT YOUTUBER

投資系YouTuber/著述家。米国株投資に特化した情報発信を行い、YouTube「バフェット太郎の投資チャンネル」は登録者数50万人を超える。著書に『投資の教室 人生を変えるマネーマシンのつくり方』(ダイヤモンド社)、累計20万部のロングセラー『バカでも稼げる「米国株」高配当投資』(ぱる出版)がある。米国の連続増配・高配当株を中心とした長期投資を提唱している。

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中島宏明

INVESTMENT COLUMNIST

投資コラムニスト、経営者のゴーストライター。2012年より大手人材会社のアウトソーシングプロジェクトに参加。暗号通貨投資・不動産投資・事業投資を手がけ、複数企業の経営戦略チームを務める。マイナビニュースで投資・資産運用をテーマに連載中。

分散投資は「全部を上げる方法」ではない

中島 宏明

分散投資というと、複数の商品を持ち、どれも値上がりする状態を期待する人もいると思います。

バフェット太郎

分散投資の目的は、保有する資産をすべて同時に上げることではありません。

むしろ、一つの資産が下がったとき、別の資産が支えになることに意味があります。ある時期には米国株が好調で、新興国株や金が振るわないかもしれません。別の時期には、米国株が停滞し、新興国株や金が上がる可能性があります。

保有している中に、値上がりしていない資産があるからといって、分散に失敗しているわけではありません。その資産は、まだ出番が来ていないだけかもしれません。

中島 宏明

最も上がる資産を当てるためではなく、外したときの損失を抑えるために分散して持つということですね。

バフェット太郎

そうです。投資で大切なのは、毎年一番になることではなく、市場から退場せず、長期間運用を続けることですから。

米国株はポートフォリオの核。ただしAI偏重が弱点

中島 宏明

まず、米国株はどのような役割を持ちますか?

バフェット太郎

米国株は、引き続きポートフォリオの核になり得ます。

米国には、世界的な企業、充実した資本市場、イノベーションを生み出す土壌があります。新しい技術やサービスの成長に参加するという点で、米国株の重要性は変わりません。

一方で、現在の弱点はAI関連企業への偏りです。AI株が上昇している間は大きな恩恵を受けますが、期待が剥がれた場合には指数全体が影響を受けやすくなります。

中島 宏明

米国株は「持つか、持たないか」ではなく、どの程度を核として持ち、周囲に何を組み合わせるかを考えるわけですね。

バフェット太郎

その考え方が現実的です。

新興国株、金、現金はどの局面で役立つのか

中島 宏明

米国株以外では、まず挙げられるのは新興国株でしょうか。

バフェット太郎

新興国株は、ドル安や資源高の局面で強さを発揮しやすい資産です。人口増加や中間所得層の拡大、内需成長も長期的な追い風になります。

一方、ドル高になると、新興国から資金が流出しやすくなります。政治、規制、地政学上の問題も無視できません。経済成長率が高いからといって、必ず株価も上がるわけではない点には注意が必要です。

中島 宏明

金(ゴールド)についてはどうでしょう?

バフェット太郎

金は、特定の企業や国家の信用だけに依存しない資産です。地政学リスク、各国の財政不安、法定通貨への不信が高まる局面では、保険として機能する可能性があります。

ただし、金そのものは利息や配当を生みません。ドル高や実質金利の上昇が逆風になることもあります。

中島 宏明

現金は「投資をしていない状態」、と考える人もいますね。

バフェット太郎

現金も立派な資産配分です。生活防衛資金であり、暴落時に安く買うための弾薬になります。

一方、物価が上昇すれば実質的な価値は減ります。現金だけを長期間持つことにもリスクがあります。

BTCは「自国通貨の外側」に置く保険

中島 宏明

ビットコインは、米国株、新興国株、金、現金の中で、どのような役割を持つのでしょうか。

バフェット太郎

中島さんもよくご存じのとおり、日本では値上がりを狙う投機資産として見られがちですが、自国通貨が不安定な新興国では、通貨安や資本規制への保険という側面があります。

発行上限があり、特定の国家が自由に増やせない。国境を越えて保有・移転できる。こうした性質は、株式や法定通貨とは異なります。

もちろん、値動きが大きく、規制や保管のリスクもあります。ビットコインを持てば必ず資産を守れるわけではありません。

中島 宏明

「デジタルゴールド」とも呼ばれ、金と似ている部分もありますが、金と同じ安全資産とはまだまだいえませんね。

バフェット太郎

そうですね。ビットコインには金よりも高い成長可能性がある一方、金よりも価格変動が大きい。役割と弱点の両方を理解する必要があります。

米国株はイノベーションへの参加、新興国株はドル安や人口増への備え、金は地政学・財政不安への保険、現金は生活防衛と暴落時の弾薬、ビットコインは自国通貨や既存金融の外側に置く保険です。

「どれが最も優れているか」ではなく、どのような未来が来たときに役立つかを考えることが、分散投資の出発点ですね。

次回は、ビットコインに懐疑的な人でも検討したい「持たないリスク」と、ポートフォリオへの組み入れ方を考えます。
投資に役立つ世界経済の大局観を非常にわかりやすく解説されているので、バフェット太郎さんのYouTubeもぜひご覧になってください。

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※本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の金融商品の勧誘や投資助言を行うものではありません。記事内の情報は執筆時点のものであり、最新の状況とは異なる場合があります。実際の投資判断や税務上の判断については、資格を有する税理士・弁護士等の専門家にご相談ください。

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この記事を書いた人

2016年、証券会社にて富裕層・超富裕層向けの資産運用に従事。デリバティブを活用した投資戦略を中心に、資産規模に応じた最適な運用設計を提案。
2025年に独立後は、富裕層・超富裕層向けのプライベートオフィスを設立し、金融資産数億円〜数千億円規模の、上場企業オーナーから中小企業経営者含め幅広い顧客に対して、資産運用・財務・事業承継を一体で設計する支援を行っている。

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